“お花畑プロジェクト”の手伝いをしました。その名の如く、依頼者さん宅の畑で一緒にお花畑を作ろうというプロジェクトです。
その名前からして、最初は畑仕事を手伝うようなイメージで作業をしていました。しかし作業を進めてみると、このプロジェクトの目的はお花畑を作ることではないな、と気付いたのです。
休憩中にプロジェクトリーダーから、このプロジェクトがスタートしたきっかけを聞きました。
「元々私は整体の仕事をしていて、整体関係のボランティアをしようと思って来たんだよね。実際、こっちに来て整体してみると、体がガチガチの人が多かったからとても重宝された。整体する人手が全然足りなかったよ。
でも、整体で体をほぐしても、一か月くらい時間が経つと、同じ人がまたガチガチになってたんだよね。やってもやってもキリがなくて。体がほぐれるのは一時的で、すぐまたガチガチの体に戻っちゃっう人が多かったね。
ある日、整体は一時的な処置で、根本原因の解決にはならないなと思った。それから、どうしたらいいのかを考えたよね。
そこで始めたのが、この“お花畑プロジェクト”
依頼者さんと一緒に畑仕事をすれば、そもそも体がガチガチに固まらなくなるだろう。これが、このプロジェクトのきっかけ。ただの畑仕事じゃなくて、目的を持ったプロジェクトなんだよ。」
その日の作業は、畑を耕して種を蒔くというものでした。
最初に作業を始めた時は、ボランティアさんたちが一生懸命にやっている姿に引っ張られるように依頼者さんが作業していました。
しかし、作業を半日やった頃に気付いたら、ボランティアさんたちが疲れてきてペースが落ちる横で、依頼者さんが一番頑張って作業をしていたのです。
この光景には、私自身本当に驚きました。真剣な眼差しで、依頼者さんのあの力は、一体どこから湧いてくるのだろう?と思いました。人間の強さを垣間見た気がしました。