教訓により人生観が変わった私

いろいろな災害現場に行き、支援をされているボランティアリーダーの方から聞いた話です。

 ≪以下、話の内容≫

 災害の後は “教訓” という言葉がよく持ち出されます。特に、3.11以降は、よく耳にするようになりました。

教訓と言うと、一般的にはこんなイメージじゃないですか?

○災害発生時の食量の備蓄

○自宅の耐震強度を上げる

○危険を感じたら避難所や高台へ避難する

○防災訓練をする… など

私は災害ボランティアをやる前、『教訓』といえばこれで全部だと思ってました。しかし、いろいろな災害現場に行ってみると、教訓が身になっている人もいれば、身になっていない人もいました。そんな中で、私が自問自答するようになったのが…

 「身になる教訓とは何か?」

  数年間、災害現場で生の声を聴き続ける中で、私自身が納得した答えはこれでした…

 「教訓とは、私の行動の変化!」

 例えば…

○災害を経験して、改めて家族の大切さを感じた →×教訓

その後、家族で一緒に夕食を食べるようになった →◎教訓

○災害を経験して、インフラの整った生活がありがたいものだったと気付いた →×教訓

その後、節電を心がける中で電気代が下がった →◎教訓

○災害を経験して、人と人との絆の素晴らしさを感じた →×教訓

その後、人に挨拶するようになった →◎教訓

○災害を経験して、ボランティアでがれき撤去をして、片付けの必要性を学んだ →×教訓

その後、自宅の掃除をするようになった →◎教訓

現場で活動し、話を聞き、考える中で、私自身も 『学び』 がありました。


【学び】

○災害発生後、災害ボランティアセンター(VC)の体制作りが大変

○現場に出ると経験者が少ないため、どの災害現場でも似た問題が起こる

○活動期間は短期の人がほとんどなので、現地での人間関係の輪が広がりにくい

○VCスタッフは、通常業務もやりつつ災害VC運営もやるので、負担が大きい

私なりに、これらの 『学び』 を 『教訓』 に落とし込みました。


【教訓】

○災害後、すぐ現場に駆け付けて、体制作りから支援する

○経験者が現場に出ることで、災害現場で起きやすい問題を未然に防ぐ

○長期で活動することで、現地における人間関係の輪を広げる

○ボランティア活動だけでなく、VCスタッフのサポートもして負担を軽減する

『教訓』 を 『行動』に移してみた感想は…

「私は、教訓によって自分の生き方、人生観まで変わりました。(中略)…今はこの地で活動してますが、今後もし、日本のどこかで災害があれば、内心はすぐに駆け付けようと思ってるんです。

 そう考えた時に、極端な話、この地でいつまで活動できるか分からないんですよ。もしかしたら、明日、どこかで災害がって、この地を去るかもしれないんです。そうなれば、今日がこの地で活動できる最後の一日になっちゃうんですよ。

 でも、だからこそ、この地で活動できるのが最後かもしれない今日一日を、大切に、精一杯、悔いの残らないように生きようとしているのかもしれません。(中略)… その結果、ボランティアをやる前と比べると、趣味は減っちゃったのに、一日一日がすごく楽しくなって、すごく充実するようになったんですよ。」

この方は、今日も現場の最前線に立っています。

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