津波よりも大変だったことは…

 

 2014年8月下旬、依頼を受けて雑草の除去をしました。午後の作業をしていた時...

 「さあさあ、少し休憩して、コーヒーでも飲んで!」

 現地のお母さんからの差し入れでした。

 

 

「・・・この辺りは殺風景でしょ?でも、震災前はここ、家がずら〜っと並んでいたのよ。あの頃(震災直後)から3年以上も経った今では、なんにも無くなっちゃったわ...良くも悪くもね。

 『きれいになりましたね〜』 って言う人もいるけど、私にとっては 『寂しくなったわね〜』 っていう感覚の方が強いわ。親戚や友人も、7割位はいなくなっちゃったしね・・・

 その場所は最初、雑草が生い茂った空き地に見えたのですが、よく見てみると、家の基礎部分がほとんどの場所に残っていました。お母さんの話を聞いていると、震災前は家が建ち並んでいたはずの場所か...と、なんとなくイメージできました。

 

 

 お伺いした話の中で、印象的だった言葉があります。

「・・・もちろん津波も大変だったけど、その後の生活の方が大変だったわ。

 震災から三年以上たった今だからこそ、少し落ち着いてはきたけど、震災から1年、2年の頃は、とっても大変だったの。

  『震災後の生活がこんなに大変なら、いっそのこと、自分も津波で死んじゃった方が良かったのに。自分は、なぜ生き残っちゃったんだろう?』  と、何回も思ったわ・・・」

 声には出していませんでしたが、そこにいた誰もが 「えっ?」 という表情をしていました。

 

 

 作業が終わった後、メンバーは口々に言っていました。

「被災した方たちの “苦労” や “心の傷” が、如何に重く、辛く、深刻だったのかが伝わってきました。」

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