愛の力は無限大 統一教会 平和奉仕 ボランティア隊

 
 
 
 

お母さんの笑顔で救われた

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 朝から大街道東地区のあるお宅の家具、瓦礫、泥出し作業を行った。大街道東地区は海から程近い地区で、津波の被害がひどい地域だと感じた。まだ道も整備が行き届いておらず、ボランティアの派遣を今か今かと待っている被災者の方々がいる。

 街には車や家屋で道がふさがれた所がある。電気は未だ復旧していない家も多い。今日訪ねたお母さんのお宅もそのうちの一軒だ。家の中はベチャベチャの黒いヘドロが一面に広がり、1階のほとんどの家具を粗大ごみとして外へ運んだ。お母さんと娘さんの2人で作業されていた。朝は淡々と作業し、お母さんにも笑顔はあまりなかった。こんなとき何と声をかけていいかはとても難しい。下手なことは言えない。黙々と指示された作業をやるだけだった。昼、食料もあまりないのに、わざわざたくさんのパンやおにぎりをくださった。いつにも増してとてもおいしかった。昼からの作業中、お母さんは「みなさん正直で真面目な方ですね」とニコッと笑われた。なんだか、こっちがその笑顔で救われた気持ちになった。

 その後もだんだん会話が弾み、お母さんや娘さんは嬉しそうに見えた。こんなときなのに現地の人たちは強いと思う。自分にあだ名が付き、「大工さん」と呼ばれた。実家が大工をやっているという話題で盛り上がったからだ。「大工さん、こっち持って」。「大工さん、これもお願い」。こんな風にお母さんから呼ばれた。作業も大分進んだが、1日では片付かず、明日もそのお宅へ行くことになった。お母さんは、自分たちが帰る間際、「明日終わったら、大工さんたちにももう会えんな」とポロリと言われた。「また会えますよ」などという安易な言葉も言えず、言葉に詰まり、ただ笑顔を返すしかできなかった。嬉しくも悲しくもあり、複雑な気持ちになった。お母さんはもとより、被災された方々すべてに一日でも早く笑顔が戻り、幸せな人生になってほしいと祈ろうと思う。

(熊本県・H.T)

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