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気仙沼市へ物資の支援

 3月18日(金)午前11時頃、2台のワゴン車に一杯の物資を詰め込み仙台教会を出発しました。目的地は、震災で大きな被害を受けた宮城県の北東、気仙沼市。震災の影響で封鎖されている道路も多い中、岩手県一関市を通って、気仙沼市に入りしました。

 午後3時半過ぎに到着。市内は津波の影響から辺り一面に汚泥が堆積し、海から流されてきたタンカーや瓦礫の山が、津波の凄まじさを物語っていました。

 まず川沿いにレストランを営んでいた教会員の家へ。この家では、屋内に30cm以上も堆積した汚泥を掻き出す作業に追われていました。食料も一日に一人おにぎり一つとバナナ半分。同行した統一教会本部の梶栗正義室長が物資の提供を願い出ると、「もっと物資が不足している被災者たちに分けてあげて欲しい」と支援を頑なに拒まれ、結局、僅かな物資しか受け取られませんでした。教会員の婦人は、教会の責任者と梶栗室長の突然の来訪に驚きながらも、大変勇気付けられ感謝していました。

 次に、気仙沼市で集められた物資を管理する青果市場へ。受付では、梶栗室長が「全国の信徒たちから寄せられた物資です」と伝え、「世界基督教統一神霊協会・仙台教会」と記帳した上で、職員の方に直接物資を手渡しました。気仙沼市内にはちょうどその日から物資が入るようになったということで、職員の方々も多くの物資に大変喜んでいました。

 気仙沼をはじめ震災の被害が大きかった地域では、現在も物資が不足しています。仙台教会でも教会の責任者をはじめ、スタッフ、青年たちが日夜、周辺の教会員や地域への物資の配達などに勤しんでいます。

 その中でも仙台教会青学部長、矢田浩之さん(43)は、今回の震災後、現在に至るまで、祖母(90)と母親(68)の安否が確認出来ていません。気仙沼市の海岸近くにある実家は、津波によって完全に流されてしまいました。体調の優れない祖母の世話をしていた母親に対し、「母一人だったら生存している可能性はあるが、祖母を残して一人で逃げる人ではない」と苦渋の表情を浮かべながら、「高校生の時に父を亡くして以来、母には苦労を掛けた」と母親への切ない心境を吐露。後悔の念も滲ませていた矢田部長ですが、仙台教会のスタッフとして、現在も教会員と地域のために活動を続けています。

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