お知らせ

千葉復興支援の報告(5月度) を更新しました

2021年5月 屋根の補修、ニーズ調査

【概要】

作業日  5月10日、11日、25日
作業内容  屋根の補修、資材整理
作業箇所  3箇所
支援地域  千葉県内

【作業内容】

4月にニーズ調査を行った際に依頼された案件の内、2件のお宅で屋根の補修を行いました。

以前の台風被害があった際に、屋根の被害箇所を一度は補修していたのですが、それから1年半以上が経過する中で、補修した箇所のブルーシートや土のう袋が徐々に劣化し、現在はその機能を果たせていない状態になっていました。

梅雨の時期が近付いてきたこともあり、依頼者さん自身も不安に思っていたのですが、高齢者の方で自力で作業するのが難しい状況だったため、作業を依頼して来ました。

最初に、屋根上の状況を調べました。すると、以前の台風被害が出た箇所に張られていたシートや土のう袋が、経年劣化でボロボロになり、機能を果たさない状態になっていました。そこでまず、古くなった資材を一通り撤去して周辺を掃除し、きれいな状態にしました。次に、位置のズレた瓦の位置をきれいに並べ替えたり、瓦を補強する資材を取り付けたり、ヒビが入っている箇所には防水テープを張って水漏れを防いだり、全体を補強しました。

最終的には、ブルーシートをかけなくても大丈夫な状態に仕上がりました。

次に、屋根の頂上部分の状況を調べました。

すると、以前の台風被害が出た際にブルーシート張りなどの補修作業が一切できていませんでした。そのため、台風被害以降の大雨や強風の影響もあり、多くの瓦の位置がズレていて、瓦自体が飛ばされて無くなっている箇所もあったため、頂上部分はほぼ全ての補修が必要な状況でした。

こちらは、家の周囲に落ちている瓦も多かったため、それらを集めて、割れていない瓦は再利用しました。瓦全体を元の位置へ戻して、接着剤や専用のテープなどで全体を固定して、できるだけ災害前の状態に形を整えました。

最後は、屋根の頂上部分全体を大きな防水シートで覆って固定することで、梅雨の時期でも雨漏りせず、強風が来ても飛ばされない状態に仕上げました。

梅雨の時期が近付いてきたことで雨も増え、作業できない日が続くこともあり、思うように作業が進まない時もありました。そんな時は、屋根作業で使用する資材の準備やニーズ調査などを行いました。

ニーズ調査では、地元の区長さんを訪問して活動内容を報告し、今後の支援内容を相談しました。未だに困っていそうなお宅が、近隣地域でも数件残っているという話が出たため、今後はその地域を調査する方向性で話がまとまりました。

屋根の補修をする際は、作業中だけではなく、その前後の活動も大切です。例えば、作業前のシミュレーションや資材の準備、作業後の依頼者さんへの活動報告、次の活動に向けての資材整理や調達、ニーズ調査などは、作業と同じくらい重要です。これらの活動をどの程度しっかり取り組むかによって、屋根の補修作業における作業効率も2倍・3倍と大きく変わってきます。

間もなく梅雨の時期になるため、貴重な晴れの日を最大限に活動できるよう、作業以外の時間も大切にできればと思います。

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