被災から得た2つの教訓

2015年の関東・東北豪雨で被災した茨城県常総市で活動した時、現地の被災した人から聞いた話です。

今回の災害で学んだことは、やっぱり自立心だね。

私も自分が被災したから分かったんだけど、被災直後の自宅を見ると、自分ではどうしたらいいか分からなくなったのさ。うちは、床上50cmも泥が堆積しててね。その光景を最初に見た時は 「もうダメだな〜」 って、お先真っ暗になったよ。

でも、この地域は役所から近所の人までみんな被災してるから、待ってるだけじゃ誰も助けてくれないのさ。結局、自分自身で向き合うしかないから 「何があっても、自分が責任を持ってきれいにするぞ...」 と覚悟を決めて取り組み始めたんだよ。すると、不思議なことに、最初は1人だと思ったんだけど、少しづつ周囲からのサポートを受けれるようになって...あの、山のようにあった泥が、今では全部片付いたんだよ。

自立しようとする気持ちは大切だって、しみじみと感じたよ。

 

あともう1つは、プラス思考だね。

私は会社を持ってるから、普段は頭で考えて分析するクセがあるんだけど、被災直後は考えてもダメだったね。周囲の環境がマイナス過ぎて、いくら考えても改善の糸口が見えなかったんだよ。逆に、考えるほど不安が増して、深刻になる一方だったね。一度は会社をたたもうとさえ考えたから。あの時ほど、鬱になる人の気持ちを理解できた時は、今までの人生で無いよ。

「これ以上考えたら頭がパンクする」 と思ったから、逆に開き直ることにしてね...「まあ、いつか何とかなるさ!」 の精神で、バカなくらいのプラス思考で、あまり考えないようにしたよ。でも後から振り返ってみたら、それが良かったんだよね。プラス思考に切り替えると、まるで運気が来たみたいに物事が好転し始めて、今では会社再開の目処が立ち始めてるんだよ。

 

(堤防決壊から)2ヶ月経って、何とかここまで来たかって感じだね。今回の災害は本当に大変だったけど、そこから得た教訓もたくさんあったよ。

その中でも “自立心 プラス思考” … 苦労して学んだことだから、これからの人生に生かさなきゃね。

お聞きしながら、自立心やプラス思考の重要性を感じました。

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