ある石巻の被災者の方から聞いた話です。
「災害が起きた時に一番必要なものは何だと思いますか?」「食べ物?水?ラジオ?ライト?携帯電話?パソコン?服?財布?車?自転車?薬?トイレ?、、、」
この質問に対する答えは、人によって様々かもしれませんが、私が話した被災者の方が感じていたのは「ずばり、携帯電話!」でした。なぜか?
「3.11の時は、携帯電話の電波が長期間にわたりダウンして使えなかったので、どこで被災者の方が助けを求めていて、何を必要としてるのか、すぐには分からなかった。もしも携帯の電波がダウンしなければ、すぐにそれを使って助けを求めることができたし、どんな物資がどこにどれだけ必要かを知らせることができるだろう。それによって、本来は助かったはずの人が大勢いたと思う。」
統一教会平和奉仕ボランティア隊の活動風景をもとに、被災地ボランティアが実際に現地で行っている作業を紹介する動画を作成しました。
被災地復興ボランティア作業紹介 in 石巻
これからボランティア活動に参加しようという人は、この動画を通じて実際の活動のイメージを持ってもらえると思います。
被災者のかたから、仮設住宅の様子を聞きました。
ある仮設では、隣の家との間の壁が薄い為、隣の家の声が聞こえて来るようです。それを “聞こえてくるから嫌だな” と捉える人もいれば、“寂しくなくて良いな” と捉えてる人もいるようです。
また、ある仮設では、自身の置かれた“1人で暮らす”という環境に対して、“仮設に移ったら一人ぼっちで寂しいな” と捉える人もいれば、“悪愚痴ばかり言われることが無くなったからホッとしてる” と捉える人もいるようです。
置かれている環境は同じでも、その思いは1人1人違うことが分かりました。
石巻市には、仮設住宅が5000件あります。しかし市役所に行くと、仮設住宅を管理する職員は4人しかいません。単純計算すると、1人当たりは1250件を担当していることになります。現地のボランティアリーダーのかたが市の職員に質問したら、「ハッキリ言って、管理しきれていません。」とか、「1件1件訪問できるわけでもないので、現場の状況がどうなっているか把握できてません。」とか、「ボランティアさん、できれば仮設住宅1件1件の訪問やケアをしていただけないでしょうか。」と言われたようです。なので今は、さまざまなボランティアチームが仮設住宅の支援に力を入れていますが、ボランティアの人数は減少傾向なので、仮設の支援を強め、継続することが必要とされています。
ある依頼者から聞いた話。
3.11の時に家にいた。警報が鳴った。家族と一緒に逃げた。車ではダメで走って逃げた。津波が迫って来た。ギリギリだった。何とか逃げ切った。助かった。安心した...。
それから半年。振り返ってみると、この半年間、耳から離れない言葉がある。あの3.11の時、津波から走って逃げた時に、ふと横の家を見た。すると窓から「助けてくれ」と叫んでいるおじさんが目に入った。でも私は逃げた。あの時おじさんを助けていたら、間違いなく私自身も助からなかった。だから逃げるしかなかった、仕方がなかった。あの時の私の状況下では助けられなかった、それは分かっている。十分分かっている。でも、今でも耳から離れない、あの時のおじさんの“助けてくれ”。
改めて振り返れば、あの言葉に縛られていた半年間だったのかもしれない...。
日時:11/27(土)
人数:18人
件数:1件
作業内容:広場の草刈り、がれき撤去
出来事:土曜日だったのでボランティアさんも大勢集まり、50人以上で作業をしました。草とがれきが生い茂っている広場だったのですが、いずれはこの場所を、“子供たちのサッカーグランドにしたい”という夢に向かって作業しました。作業の前後を比較すると、見違える位きれいになり、夢に向かって一歩前進できた一日でした。
統一教会平和奉仕ボランティア隊サイトはこちら→UPeace
人数:18人
件数:2件
作業内容:庭の草抜きと泥出し、庭に入った新しい土を慣らす
出来事:2件目は、19陣の時(2ヶ月前)にお伺いしたお宅でした。お宅の御主人は写真が好きで、震災直後に撮った写真集を見せて下さいました。漁港一面に魚が山積みになっている写真、船の上に車が乗ったまま会社に激突してる写真、被災後の町中で飼い主を探す犬の写真等、生々しい写真が多かったです。
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震災から半年が経った頃、石巻の地域の集会所で飛び交っていた会話。初めてボランティアに来た人が「半年が過ぎて、復興がだいぶ進んで嬉しいですか?」と聞くと、現地リーダーは、「複雑な心境だね〜。」と答えていた。「こんなにたくさんのボランティアが来てくれて、復興がとても速く進んだから“嬉しい”という思いと、こんなにたくさんのボランティアが来てくれたのに、この程度しか復興しないのかという“悔しい”という思いが入り混じって、複雑な心境になるんだよね〜」と語っていた。
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11/23で、ボランティア隊が出発してから、ちょうど8カ月が経ちました。石巻市内の町中も、8か月前のあの頃はガレキの山でした。そう考えると、80万人ものボランティアさんの“力”というものを、改めて実感します。
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統一教会平和奉仕ボランティア隊 (Unification Church Peace Service Volunteer Team: 略称UPeace) は、統一教会員の有志による平和のための奉仕をするボランティア活動です。
この度の東日本大震災の被災者の方々への支援活動をきっかけとして立ち上がり、日本統一教会・梶栗玄太郎会長の指導のもと安否確認支援、義援金の呼びかけ、各地への物資援助や青年ボランティアの派遣を行っています。
宮城県石巻市でのボランティア活動は震災直後の3月から開始し、今に至るまで続いています。
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