よく見ると、倒れた塀は民家の敷地内にまたがって倒れているため、撤去する為には民家の敷地内に入らなければいけません。しかし、この民家の主人は行方不明になっていました。
月別アーカイブ: 2012年1月
天井にペンキを塗る理由
最近は、何日間かかけて集会所の内装のペンキ塗りをしています。壁から天井まで、きれいにペンキを塗ります。塗った後は、再び集会所として地域住民の集まる場所にしようとしています。
この集会所は、津波の被害を受けました。その後、ボランティアさんたちが入ってがれきを撤去し、壊れた窓を補強し、掃除をして、鍵を付けました。ここまでやれば、集会所として使える状況になったように見えます。
では、この上で更に塗装までするのは何故か?
あるボランティアチームから、こんな話を聞きました。
地域の集会所で、子どもたちと体操をしました。その時に、床に寝転んで天井を見た瞬間、集会所の天井に残っていた津波の汚泥の跡を見て、子どものひとりは気分が悪くなり、その後集会所の中に入れなくなってしまったそうです。
つまり、塗装作業は、この“汚泥の跡”を消す作業になっていました。
共に汗を流した元自衛官
10月頃に、元自衛官の人と一緒に作業をしました。 その人は、2011年5月まで自衛隊にいたので、3.11の時はまだ自衛官だったそうです。
震災後は、その人も被災地へ支援に行きたかったけど別の責任が与えられていたので、ずっと行けなかったそうです。なので、自衛官をやめたタイミングで被災地へボランティアをしに訪れていました。そして気付いたら、ボランティアを初めて5ヶ月がたっていたと話してくれました。
話を聞きながら、“3.11直後にすぐ被災地を助けに来れなかった”という悔しさが伝わって来ました。同時に、“もっと多くの困ってる人を助けたい!”という強い意志が伝わって来ました。すごい人だと思いました。私自身もこの人から刺激されて、もっと被災地の助けになりたいと思いました。
ニーズに合わせて活動は変化する
最近はよく、集会所のリフォーム支援をしています。
その地域では、まだ住民が住んでいるにもかかわらず、津波によって地域の集会所がボロボロになって使えない状況です。なので、住民同士で触れ合える場所がなく、地域コミュニティが形成されていません。
ですが、市が責任を持ってリフォームするというのは難しい状況です。なぜなら、この集会所は海から近い場所にあるため、2〜3年後には取り壊しになる可能性があるからです。
たとえ、市が大金をかけてこの集会所をリフォームしても、すぐに取り壊すことになってしまっては、それこそお金の無駄遣いになってしまいます。それは、地域のかたも理解されてました。
しかし、この地域ではコミュニティ作りが必要な状況。そのためにも、集会所がどうしても必要。しかし大金はかけられない。
カウンセラーより入れ歯
カウンセラーさんが心のケアに取り組んでも、なかなか進まないケースがあったようです。
在宅被災者には援助がない
引っ越しの作業を手伝った時、そこの依頼者から聞いた話です。
自宅が被災して仮設住宅に住んでる人たちに対しては、市からの援助があります。それは、誰もが知ってる通りです。その一方で、自宅が被災したけれど、様々な理由から仮設住宅ではなく、家の二階などで生活してる人たちもいます。
いわゆる“在宅被災者”です。この在宅被災者に対しては、市からの援助が何も出ていません。これが“差別”ではないかということで、問題視しているんだという話でした。
とあるお母さんとの出会い
6月にお店の前でお母さんに出会って以来、このお母さんに直接会う機会はありません。ですが、今でもお母さんは、頻繁にこの場所を訪れているのだと分かりました。
「被災地の方々へ送る新年の応援メッセージ 2012」公開中
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
さっそくですが、Twitter上で募集していました被災地の方々への新年のメッセージを元に、まずは動画メッセージという形で公開されました。
ぜひご覧になってください。
被災地の方々へ送る新年の応援メッセージ 2012