牡鹿半島のボランティアセンターに行った時の話です。
ここでは最近、がれき撤去の作業が多いようです。“がれき撤去”といっても、拾うものは、
・コンクリートの破片・木片・ガラスの破片
・雑草・ロープ・その他の家庭ゴミ
といった小さながれきが多いので、どちらかと言うと地域の清掃活動をしてる感覚に近いです。
やってみると地道な作業なので、「細かい作業ばかりで、ちょっとやりがいがないな〜」とか「せっかく被災地に来たのにゴミ拾いなんて、ちょっと物足りないな〜」と思う方もいるようです。
実際、私自身もそう思った時があったので、「どういう姿勢で取り組んだらいいか?」を、ボランティアセンターのスタッフに質問しました。
返答はこうでした。
「では、何の為にボランティアをやっていますか?自分自身が“やりがい”を感じる為ですか?」
「もし“やりがい”を求めるなら、ボランティアをするより仕事をした方が給料も出るし、よっぽどやりがいがあります。」
「自分が何かを感じる為では無くて、あくまで被災者の為です。被災者に寄り添うことが大切です。」
その後、牡鹿半島の海沿いの地域をよ〜く見てみました。すると、ボランティアが少なくて小さながれき撤去をできなかった地域では、地元のおばあちゃんたちが代わりにやっていました。
その姿が、とても大変そうに見えました。
その時、「何の為にボランティアをするのか?」が、少し分かった気がしました。