今でも首都圏から頻繁にボランティアに来ているアメリカ人の方と同じ現場で作業した時の会話です。
加藤:「被災地には何回来たんですか?」
アメリカ人:「何回かな〜……数えてないけど、30回以上は来てると思うよ。」
話を聞いたら、仕事をしているので時間がなかなか取れないけれど、土日を上手く利用してボランティアに来ているようでした。
加藤:「(2012年になったけど)今年も継続して来ますか?」
アメリカ人:「今年だけじゃなくて、もっと先も来続けたいね!」
ボランティアに来る人がどんどん減る中なのに、なぜ気続けようとしてるのか……自然と話はそういう方向にいきました。すると、こう返ってきました。
「仕事は、やればお金をもらえる。でも仕事は、同じことの繰り返し。会社と自宅を行ったり来たり、ちょっと飽きたね。意味をあまり感じない。」
「こちら(被災地)に来ると、お金はもらえない。でも(被災地に)来てみたら、自分を必要としてくれる人がたくさん、とってもたくさんいた。だからまた来て、何かしてあげたい。ここ(被災地)にいる意味を、とても感じる。」
「(被災地に)来る理由はいろいろあるけど、それが一番!」
すごい方だと思いました。自分を必要とする人の為に何かしたい……そういう気持ちを持つことは、理論や理屈以上に“人”として大切なことだなと学ばさせられました。