ボランティアリーダーから聞いた話です。
最近は、被災地における課題も多様化していて、一言では言えない状況になっているという内容でした。
「震災直後だったら、“がれきの撤去”が大きなテーマだったね。どこの家へ行ってもがれきの撤去が願われているから、環境は過酷だったけどやるべきことは明確だったから、ある意味やりやすかった。そしてあれから一年近くが経って、がれきの撤去はだいぶ進んだよね。でも、それはボランティアが必要無くなったという意味じゃないんだよね。」
被災者のニーズは、“無くなった”のではなく“多様化”しているという話でした。
「最近だったら、仮設住宅の支援に始まり、地域住民が集まれる集会所の確保、文化的なイベントによる町の活性化、就職支援、被災地にお金を落とすこと、漁業の支援というように、支援の形は様々になってるね。でも、ボランティアの人数はどんどん減少してるでしょ。復興が進んだことで、環境は以前ほど過酷では無くなってきたけど、被災者からのニーズは地域によってバラバラになってきているから、逆に支援が難しくなってきたという感覚もあるね。」 と言われていました。