『本当の幸せ』って、何かしら…

 今月の中旬に、南三陸町で畑作りの作業をしました。

 その時に、依頼者のお母さんから聞いた話を紹介します。

 

 

――――【以下、お母さんから聞いた話】――――

 3月11日、あれからもう、二年以上が経ったのね〜。

 あの日は、すごく揺れたわ。ビックリして、揺れた後、すぐ外に出て海を見たの。

お母さん宅から外に出た時の光景(2013/5/18撮影)

 

 すると、しばらくして、海水が引き始めたのよ。それにしても、ずいぶんと引くな〜と思って見てたら、30メートル位、みるみる海水が引いたのよ。海面も2〜3メートル位下がったわ。

 「えっ?うそ!?

  これ、絶対ただごとじゃない!

  間違いなく津波が来る!かつて無いくらいの大きな波が来る!早く逃げなきゃ!!」

 と思ったのよ。

 幸い、家の裏が高台になってたから、すぐに避難できた。そして、海の方を見ていると、あの波が私の家に覆いかぶさって来た...

 

...まさに、“普通の日常”が一瞬にして失われた瞬間だった...。

 

お母さん宅から外に出て海側を見た時の光景(2013/5/18撮影)

 

 この辺りの山という山が津波で削られて、海面から10メートル位の高さまで、新緑が削られて、はげ山のようになった。更に、その山のふもとにあった村は、無くなっていた...。

 「えっ?あそこにあった村は、どこへ行っちゃったの?みんな無事なの?」

 声にならない声が多かった。一言で言えば、“見る影もない”っていう状況だった。

 

 

 そして、この地域の復興のためにたくさん働いた。

 たくさん苦労したし、たくさん悩んだし、たくさん傷付いた...。

 半年が過ぎ、一年が過ぎ、二年が過ぎた...。

 この地域も、ある程度の落ち着きを取り戻してきた。

 最近の心境をメンバーたちに吐露されるお母さん(2013/5/18撮影)

 

 そんなある時、ふと思ったの。

 「そう言えば、“幸せ”って何なのかしら...?」

 

 

 普通に生活していると、ちょっとした不満やストレス、些細なことでイライラしたり、毎日の平凡な繰り返しばかりで嫌になったりしない?...私もそう思ってたのよ。

 でも、その時考えてみたら、初めて気付いたわ。

 「そっかぁ!...いつも通りの何気ない平凡な日常。いたって普通の生活。これが、実はいちば〜ん幸せだったんだな〜」

 ってね。

 

 だから、

 普通の生活こそが一番の幸せ!』

 ...今回のことで、それがよく分かったわ。

 みんなは、まだ若いから、なかなか実感しにくいかもしれないけど...

 普通の暮らしができることって、素晴らしいことよ...

 忘れないでね...

――――【以上、お母さんから聞いた話】――――

 

 

 活動後に、防災対策庁舎へ行きました。

南三陸町の防災対策庁舎(2013/5/18撮影)

 すると、自然と祈りをささげるメンバーの姿がありました...

 

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