前回に引き続き、UPeace(被災地ボランティア)に参加したメンバーの体験談を紹介します。
――――【以下、前回の続き】――――
被災地ボランティアも後半に入りました。 ある日は、被災した地域の視察に行きました。
目にするもの、耳にするもの全てから、語りきれない深刻な当時の状況を感じました。
時には作業現場で、時には集会所で、また時には銭湯で、現地の方からいろいろな話を聞きました。
−おばあちゃんの “地獄を見た” と言って涙ぐんだ目...
−震災翌日から探し始めて、今も待ち続けて、それでも帰って来ない愛する子供...
−黒い海水にのみ込まれすぐ隣を流れていく友達の姿...
−がれきに埋もれ、頭だけ出ていた母親の姿...
今回の震災は、現地の方にとって、決して忘れることができない記憶として、そして忘れてはいけない記憶として残ると思いました。それは “過去” のことではなく “今” であり、 “未来につながること” として語り継がれていくだろう...そう思いました。
この期間を通して、人と人とのつながり、 “絆” の素晴らしさを感じました。そして、神様は救いたくても救うことができなかった “痛み” や “苦しみ” を、誰よりも抱え込んでいるのだと感じました。震災が、神様を “見失うきっかけ” になったと同時に、 “新たな関係を結ぶ出発点” にもなったのです。
最終日、東京へ帰る日の朝、他のボランティアさんが、私たちを見送ってくれました。
「いずれ、また、ここに来よう...」
そう思いながら、ボランティア活動が終わったのです。
そして、約一年後 2012年 Xmas... 私は、再び石巻を訪れます...
――――【次回に続く】――――