2015年3月、東北ボランティア参加者の声を紹介します。
ボランティアの活動後、夕食を食べようとお店に行って注文した時、レジの店員さんから聞かれました。 店員さん 「この辺りでは見かけない顔ですね。こちらには、観光か何かで来られたんですか?」 ボランティアだと伝えると、とても驚かれていました。注文してしばらく待つと、先程の店員さんが料理を運んで来ました。
食べようとした時、店員さんが私たちのテーブルに来ました。「それにしても、先程はビックリしましたよ。まさか、震災から4年以上が経過した今でも、ボランティアさんがいるなんて全然知りませんでしたよ…」 話によると、この人は実は店長さんでした。そして、震災当時の話をしてくれました。
「…実は、私も家が被災して取り壊したので、今は仮設暮らしなんですよ…」 店長さんは震災の時、この店にいたおかげで助かったようです。しかし、ご自宅を失い、家族も一人亡くされたそうです。4年前の出来事なのに、とてもリアリティーがありました。
印象的だったのは、このフレーズでした。 「…あれから4年も経ったのに、心の傷は全然癒えないですね…。あの頃の記憶が鮮明に残っているから、まるで最近の出来事のように思えるんですよ。」
直接被災しなかった私にとって、震災というものは “4年前” の出来事です。しかし、店長さんにとっては、震災が “4日前” の出来事なのだと思いました。
私 「いただきま〜す!」
店長さんの話が終わって食事を始めたのですが、時すでに遅し、私のハンバーガーは既に、冷めきっていました。(涙) 「こんなに冷めたハンバーガーを食べたのは初めてだな。 でも、こんなに美味しいハンバーガーも初めてだな…。」 不思議なことに、食べ終わった後、こう思う自分がいました。