その人に合った支援が必要

 

 3.11の震災後に、様々な人が支援に駆けつけました。


 そこで、カウンセラーのボランティアで来たかたがたは、被災者の心をケアしようと取り組んでいたけれど、当時はなかなか苦戦したという話を聞きました。

カウンセラーさんが心のケアに取り組んでも、なかなか進まないケースがあったようです。


 なぜか。被災者の悩みの種は、内面的なものだけではなく、具体的なものも多いということです。

 例えば、カウンセラーが被災者と話をして心のケアをされました。すると、イライラがとれて元気になられたようです。しかし、しばらくすると、またイライラして悩んでいたようです。


 よ〜く話を聞いてみると、そのかたは震災直後に入れ歯を無くしてしまい、食べ物を存分に噛むことができなくてイライラが募っていたようです。


 これでは、何回ケアをしても、その場で一時的に元気になるだけで、イライラする原因は解決できません。

 このイライラの原因を解決するのは、その人に合った入れ歯をはめてあげることです。


 今回の大震災の時は、元々自分が持っていたものが全て流されたかたが多いです。そのため、内面的な心の悩みも当然ありますが、具体的に物が無くなったから困っているという悩みも多かったようです。


 このように、相手の悩みを解決しようと思えば、相手は今何に悩んで、どうしたらその悩みが解決されるのか。解決策は気持ちを整理することなのか、それとも具体的な物が必要なのか。それをよく理解して、その相手に合った支援をしなければ、本当の意味で支援したことにはならないと言われます。

 

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