最近は、何日間かかけて集会所の内装のペンキ塗りをしています。壁から天井まで、きれいにペンキを塗ります。塗った後は、再び集会所として地域住民の集まる場所にしようとしています。
この集会所は、津波の被害を受けました。その後、ボランティアさんたちが入ってがれきを撤去し、壊れた窓を補強し、掃除をして、鍵を付けました。ここまでやれば、集会所として使える状況になったように見えます。
では、この上で更に塗装までするのは何故か?
あるボランティアチームから、こんな話を聞きました。
地域の集会所で、子どもたちと体操をしました。その時に、床に寝転んで天井を見た瞬間、集会所の天井に残っていた津波の汚泥の跡を見て、子どものひとりは気分が悪くなり、その後集会所の中に入れなくなってしまったそうです。
つまり、塗装作業は、この“汚泥の跡”を消す作業になっていました。